線虫類(回虫・鉤虫・鞭虫)・条虫類(サナダムシ)は消化管内寄生虫と呼ばれます。
これらは胃や小腸・大腸に住んでいて、胃腸障害が出ます。
回虫は胎児期に胎盤を経由したり母乳から子犬に侵入します。子犬の内臓で迷走することもあります。
条虫には蛙やトカゲなどの両生類・爬虫類から感染するマンソン裂頭条虫と、ノミが仲立ちとなる瓜実条虫とがあります。
治療には内服による駆虫剤投与が有効です。
寄生虫の影響で嘔吐や下痢がひどい場合にはまず制吐剤や止瀉剤・栄養補給等が必要となります
毛胞虫(アラカス、デモデックス)・疥癬(穿孔カイセン)及び耳疥癬(耳ヒゼンダニ)は皮膚内や耳道内に寄生する微小なダニの一種です。
一般に痒みが激しく皮膚炎がひどく起こります。
疥癬は同居する動物やヒトにも感染します。
毛胞虫(アカラス・デモデックス)は同居の動物やヒトには感染しません。
治療法は薬用シャンプーと殺ダニ効果のある薬剤の内服や注射です。
治療には一ヶ月以上時間がかかる場合が多くあります。
ノミ・ダニ・シラミなどは外部寄生虫と呼ばれています。
刺蛮(皮膚を刺す事)による吸血や唾液の侵入によって、ノミやダニのたんぱく質が原因となる皮膚アレルギー症状が起こります。
外部寄生虫には現在大変安全で効果的なお薬ができています。
スポットオン(点下型)タイプや内服タイプのものがあります。
薬用シャンプーは皮膚炎には効果的ですが、殺虫剤の入ったシャンプーについては副作用がありお勧めできません。
ダニの頭部は吸血時には皮膚に食い込んでいますから、無理につまみ取ったりしてはなりません。
無理に虫をつまむと、ダニの頭部が皮膚の中に残り激しい皮膚炎がおこります。
皮膚炎に対する治療と併せて効果的なノミ・ダニの駆除をしてさらに予防の薬を使用します。
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