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ペットの健康管理Health care

寒い季節に気をつけること 猫編

猫は寒さに弱い動物で、冬の間はコタツや日当たりの良い暖かい場所を好み、あまり外へは出たがりません。
そのため凍える猫は珍しく、寒さにさらされない場合はあまり問題が起こりません

12月から3月ごろまでの発情期には。去勢・避妊手術をしていない猫では徘徊行動が起き、怪我をしてくることがあります。
またオス猫では、下部尿路疾患(オシッコの出が悪くなる病気)が増えます。
猫では心臓病がまれに冬の間に発生します。
11月から3月ごろまで猫では呼吸器感染がしばしば起こります。
寒さによるストレスはFIV(いわゆる猫エイズ)FeLV(猫白血病ウイルス)の免疫不全症が発症するきっかけになることがあります。

以下にもう少し詳しく冬の時期に多い疾患を挙げます

1、発情行動による闘争や外傷
猫では冬から春先にかけてが繁殖期間です。夜間に外出したりなわばり争いのためけんかをすることが多くあります。
怪我をして他の猫から免疫不全ウイルス(猫エイズ・猫白血病など)の感染を受けてしまうこともあります。
猫たちには、できるだけ去勢手術や不妊手術を受けさせるようにして、室内飼育をなさることをお勧めします。

2、下部尿路疾患
猫下部尿路疾患は特にオス猫でよく見られる「おしっこの病気」です。
頻繁にトイレに行くようになります。血尿が出ることがあります。尿が出ないことがあります。
元気・食欲がなくなり、重症なものでは激しい嘔吐や虚脱がみられます。
できるだけ早い治療が必要となります。

3、猫の心筋症
猫の心筋症は心臓の筋肉をおかす病気です。
猫が急に苦しがったり、激しく鳴いたり、後脚が立たなくなったりすることがあります。
猫の心筋症には、拡張型、肥大型、拘束型、甲状腺機能亢進による心筋の肥厚などがあります。

4.猫の呼吸器疾患

冬の間猫ではくしゃみ・咳・鼻水・目ヤニ・よだれ・口内炎を伴う呼吸器感染症がよく起こります。
また気胸や膿胸、喘息症、肺炎など重度な呼吸器疾患の猫は大変に苦しそうな様子になります。
猫エイズ感染(FIV)や猫白血病(FeLV)の感染が同時にあると症状が悪化します。
「猫の風邪」と軽くみないで受診されることをお勧めします。


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