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ペットの健康管理health care

暑い季節に気をつけること

梅雨明けから20日間(7月下旬から8月上旬まで)は、一年でもっとも暑い日が続きます。
大昔は「大はらい」といって水辺でみそぎをして、野外の活動を控えたそうです。
これは体力の消耗を避けて静かに暮らすように心がけていたのだと思います。
こうした昔の人たちの知恵は現代人や動物たちにも当てはまるのではないでしょうか?

夏休みだからといって犬に急に激しい運動をさせたり、炎天下でシャンプーをしないようにしましょう。
動物を車の中に放置して熱中症になるといった思わぬ事故も発生しかねません。

また猫ではさほどではありませんが犬では食欲が低下する時期でもあります。
半生タイプや缶詰など水分の多い食事は放置すると腐敗することがあり、食中毒にもつながります。
生活環境や食事に注意して夏の健康管理をしっかりといたしましょう

<生活環境の注意>
室内でも閉め切った部屋では50度以上になる場合があります。
特に短頭犬(パグ・シーズー・フレンチブルドッグ・ポメラニアンなど)では呼吸困難になることがあります。
肥満をしている犬では症状が出やすくなります。
部屋の換気不足や湿度の高い部屋は大変に危険ですので、換気やエアコンをつけるように注意しましょう。
もし高温によって動物が呼吸困難に陥ったときには、脇の下、内股などの動脈に近い場所をぬれたタオルやアイスパックなどで冷やしてください。通常40度以上の熱が出ていますが、39度まで下がれば冷却をいったん中止してください。その後動物病院での処置を受けるようにしましょう。

夏の間、ウサギや小鳥はまた別の注意が必要です。
ケージで飼育している場合(特に受け皿の深いケージの場合)、排泄物による敷物やすのこの汚れがアンモニアや有毒ガスの発生をひき起こすことがあります。部屋の換気を怠らないようにしましょう。

<食事の注意>
食欲のないこの時期、朝夕の食事は外気温の低い時間帯(朝なら6〜8時、夜は8時以降)に与えるようにしましょう。
また腐敗の心配がある水分の多い食餌は1〜2時間で引き揚げるようにしましょう。
忘れずに新鮮な水を十分与えましょう。

犬・猫たちの塩分補給は、ドッグフード・キャットフーがド中心であればほとんど必要ありません。
家庭食の場合も特別に加える必要はありません。
心臓病の動物は塩分の制限が必要です。ウサギ・小鳥では塩土を購入してケージに入れておくようにしましょう。

梅雨明けから秋までのほぼ2ヶ月間は、老齢動物は特に体力の消耗を避ける静かな生活が必要です。


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