春先、気温の上昇に伴ってノミやダニが発生します。一般には平均気温が15度〜20度で発生すると言われます。
細かく申しますと、真夏よりも初夏あるいは秋の残暑の頃のほうが来院患者さんが多くみえます。
特にノミアレルギー性皮膚炎やノミが仲立ちして起こる瓜実条虫寄生の患者さんが多くみられます。

現在では安全で効果的なノミの予防・駆除の点下剤があります。
市販薬によるノミの駆除も可能ではありますが、副作用や効果が不十分であったりすることがあります。
動物にノミがいるから、カユイからと言って自分勝手な治療判断は禁物です。
動物の健康状態をよく判断してもらえる動物病院で適切な処置をお受けになるのをお勧めします

なお、ノミはヒトにもうつります。
もしもご家族の皮膚にかゆみや皮膚炎などの異常を認めた時は、ヒトの皮膚科へ受診をお勧めいたします。
また室内に大量に発生したノミ・ダニ・シラミの駆除には、部屋全体の燻煙消毒が必要な場合もあります。